木材店が造る木の家 益子材木店

石川雲蝶作品の鑑賞バスツアー in 西福寺

date 2017.11.15

私がこの「越後魚沼の石川雲蝶」を知ったきっかけは、JR東日本「大人の休日倶楽部」2015年03月号に掲載された記事「豊かな、雪深き日本の故郷」でした。
当見学会が今年で五年目を迎えたとすると、世間様に石川雲蝶の名が広がり始めたころになるのでしょうか。その特集記事の冒頭で大きく紹介されたのが、ここ西福寺開山堂(さいふくじかいさんどう)です。

曹洞宗赤城山西福寺

バスが西福寺に到着するなり道を挟んだ駐車場から、複数の団体様御一行が拝観受付に向かっているのが見えました。どうやらこちらは周遊コースのひとつに組まれているようです。堂内に入ると案の定団体参拝者の渋滞で、どちら様もガイドさんを先頭にお行儀良く行進されています。

特に開山堂内は解説のしどころらしく、録音された音声ガイドに付け加えるように身振り手振りを挙げて進めます。この時当行を含めて三団体のガイドさんから拝聴しましたが、当行の中島さんの解説が質と量とも最も内容が充実していたと感じました。

曹洞宗赤城山西福寺

初回参加者としては解説の時、手持ちのライトで作品を照らし出していただくのはたいへん助かりました。ただ併せて、レーザーポインターなどで目的の細部深部を指していただくとよりよく理解できたと感じます。これは私以外の参加者数名からも「どこのこと…?」と声が漏れた場面がありました。あれだけ細かく深く彫り込んだ作品では、なおさら必要かと思います。

下の画像、こちらの茅葺き屋根の建物が開山堂です。
現在はなんとも無粋な建屋で覆われています、約二億円を掛けたと聞きました。しかし場所柄、想像以上の雪害から駆体を守るには致し方ない手法であるのも理解できます。

西福寺開山堂

見学時に話題にも上がったように、いずれこの木造の開山堂も修理修繕の工事が行われるでしょう。あくまで私見として、これだけの作品郡と茅葺き屋根の葺き替えも含めて、へたな大学教授や学芸員などの指揮指導下では解体も復元も到底不可能ではないかと危惧します。

これは造った雲蝶に依頼するのが最適最速です。
しかし現実策としては、地元越後で「モノを造る」意識が高い現役の大工さんや建具屋さん、そして左官屋さんなどの職人さんたちから、率直な意見をとりまとめて取り掛かるのが最善で最速、最良の策かと思います。

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