旧水戸街道を取手から上る

其の五　　馬橋から松戸へ

date 2011.10.30

旧街道は国道６号線の北小金駅入口交差点を横断します。車の往来が激しい６号線の喧噪とは裏腹に、交差点から一歩入ると閑静な住宅地が続きます。程なくJR武蔵野線のガードをくぐり、蘇羽鷹（そばたか）神社の前で再び６号線と合流します。

JR常磐線馬橋駅の少し手前、萬満寺（まんまんじ）の前を南に進みます。
このお寺のサイトには「水戸街道きっての古刹」と書かれてあります。

右手奥に馬橋駅を見ながら、「馬橋駅入口」交差点で三度６号線と合流します。その交差点の少し手前にあったスーパーのベンチを借りて午後のお茶。

イヤ、左足がかなり辛くなってきました…。10分ほどの休息後、意を決して松戸に向けて６号線を進みます。ここは歩道の幅員に余裕がある区間でした。

秋の日が傾いてきました。脇を走り去る車のテールライトも濃い赤色に見えます。

「上本郷」交差点で６号線から離れ、常磐線に沿って松戸宿に向かいます。

上の写真は跨線橋を渡りきったところ、つまり松戸側から柏方面を見た画像です。
もうこの階段ではヘロヘロ、橋上から撮影するなどの余裕はまったくなく…。

ようやく今回の目的地である松戸駅に到着しました。
一時間の昼食と数回の休息を含めて、取手駅からここ松戸駅まで08時間12分。現在の私の脚力ではこれが限界です。古傷がある左足首と左ふくらはぎにかなりの痛みを覚え、この後の駅階段などの乗降はとても苦痛でした。

帰路に使った常磐線快速列車で、松戸・取手間は営業キロ換算で21.7kmを400円でわずか19分。疾走する車窓から駅舎が見える度に「この駅前通過は…」と、昼間の道中を回想します。そしてアッという間に取手駅に到着。08時間という時間と自己の労力を、400円で19分に買えました。

しかし花のお江戸日本橋はまだまだ遠く、次回は松戸から上ってみることにします。

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