木材店が造る木の家 益子材木店

あわら温泉つるやとタグ付き越前ガニ

date 2018.01.25

そう、確かに氷見の寒ブリが食べたいと言い続けたのはこの私です。
すると同行者の中から「富山まで行くのであれば福井でカニも食べたい、タグ付きの」と話が膨らみました。タグ付きカニの言い出しは決して私ではありません。

仲居さんがさばかれる前の越前ガニを我々の客室まで持て来てくれました。
「こちらが本日の越前ガニでございます。
料理長から調理方法をいかがするか、ご希望を伺いなさいと言いつかりました。一匹丸ごとボイルになさいますか、それともお刺身か天ぷらなどもよろしいかと」。

タグ付き越前ガニ
タグ付き越前ガニ

こちらも生まれて初めて食べました。弊宅でほんの時たま口にするカニとは確実に違います。同行各氏は「そう、これだよ!!」と叫び、寡黙になって食べるのに夢中です。

吉平

日頃貧食の私が初めて食した越前ガニに驚くのも無理は無いとして、私がそれ以上に驚いたのはこの日投宿した「つるや」さんでした。

こちらは楽しくうれしいことに木造です。木造の旅館と言っても昨今ありがちな大壁に石膏ボード仕上げではなく、全室真壁の左官仕上げです。文字ではうまく表記できませんが、特に天井部分の廻り縁と竿縁の仕様は秀逸です。
つるやさんのパンフレットによるとこちらは平田雅哉棟梁が手掛けられたそうで、天井板を初めとして欄間や床の間細部など到るところに目を奪われます。

さらに同行者の中で、能登半島の付け根にある全国的に著名な大型老舗日本旅館「加@屋」に宿泊したことがある者は、「接客と料理はこちらが上」と評価しました。

あわら温泉つるや

現在の造りを今後に渡って維持管理するのは相当ご苦労されるかと思いますが、市井一介の木材商としてこれほどの建築はぜひとも後世に伝えてほしいと切望します。

女将さんを初めとしてつるやさん、楽しい一夜をありがとうございました。

あわら温泉 つるや  福井県あわら市温泉4-601 TEL:0766(77)2001


先日は当館にご宿泊いただきましてありがとうございました。
恥ずかしくなるほどのお褒めの言葉に感謝の言葉しかございません。

おっしゃるように当館は木造の旅館ですので、維持管理が相当たいへんでへこたれそうですが、気力体力がある限り頑張っていきたいと思っております。
平田棟梁に施工いただいた「つるや」が、最近になって取材や記事になることが多くなってきているように思います。先日も建築家・写真家の稲葉なおと様より、日本建築事務所協会連合会の会報2018年01月号に表紙と巻頭グラビアを掲載しますとの連絡をいただきました。実際よりも素晴らしい画像で恐縮しておりますが、ご興味がおありでしたら一度ご覧になってください。

また機会がございましたらぜひともお越しください。
ほんとうにありがとうございました。

越前あわら温泉 つるや館主 平山泰弘

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