帰路に就くJR紀勢本線新宮駅三番線ホームです。
ホームの中程に、古き良き昭和の懐かしい遺物がありました。こういうものを見ると、やはり遠くへ来たもんだ…と旅情にかき立てられます。
かつての華やかなりし時代には、鞄に札束を詰め込んだ多くの同業者が、各地から木の國を目指してこのホームに降り立ち、長旅に疲れてここで手を洗い水を飲み、目の前の鏡をのぞき込んだことでしょう。
向かい側のホームに見える列車は、大阪に向かう電車の特急くろしお。こちらは県境の熊野川を渡って三重県、熊野灘に沿って非電化単線を尾張名古屋に向かいました。