設置後五年を経過した木製流し台の水栓部分です。天板木部の素材は栗(クリ)、シンクはステンレス製です。どうしても水滴が掛かる箇所でもあり、軽めの耐水塗装を施しました。中央の小さな穴に水栓が取り付けられてありました。
この流し台の製作当時、依頼主細君の「できるだけクリが見えるほうがいい」との希望から、あえて水栓は木部に取り付けました。
しかし硬度と耐湿性を誇るクリとは言え、365日毎日酷使されて水滴が掛かる水栓部分はさすがに黒ずみ、一部は指の爪ではがれるほどに腐食が進んでいます。
イヤ、それでもさすがはクリです。水栓が取り付けられていた穴の部分は、水が掛からなかったためかなんら変化はありません。
これらの反省と検討を重ねて木部の腐食した箇所を修理し、調理作業中に水が飛び散るであろうと予想される部分をステンレス板で覆いました。
だいじょうぶ、まだまだ使えます。