後ろ姿からの撮影で誠に恐縮です。
黄色いヘルメットに紺色の防寒ジャンバー、足下は作業用長靴で身を包み、直径45cmもある樹齢100年生スギの立木に果敢にチェーンソーで挑むこの人、実は女性です。
現在育児奮闘中である二児の母親、氏名と年齢はここであえて伏せましょう。今をさかのぼること七年前、2005年秋に県北大子町上野宮で行われた弊会主催第一回森林見学会の参加者でした。当日朝まで降り続いた雨が上がったその日。細く険しい林道を奥まで進んだ八溝山中で、地元山林家の立木を伐倒する作業を見学しました。この時彼女は「私もやりたい…、我が家を建てるときには私もやってみたい」と心密かに誓ったそうです。
あれから七年。
その間小さな家族も一人増えて、ご主人と二人三脚で我が家を建てる準備が整いました。そしてこの日、幸いにも彼女の「ぜひやってみたいです」との願いを聞き届けてくれる方が現れて、すべてとまでは及ばないまでも我が家に使う用材に自ら手を入れることができました。
今後ご家族のお許しが出れば、このスギの行く末をお伝えすることができると思います。
追記 2015年02月20日
お陰様でその後このスギは、遠くつくばの地でこの家族を支えることになりました。