木材店が造る木の家 益子材木店

B品の魅力

date 2011.06.05

家人にせがまれ、茨城県特産のメロンを買い求めに出かけました。
日曜日の朝10時を少し回ったころ、目的地である旭村の「サングリーン旭」に到着しました。広い構内には、すでに多くの買い物客で賑わっています。敷地内の駐車場には、千葉や栃木などの県外ナンバーの車も多くありました。

サングリーン旭

直売所の中では、きれいな箱に包装されたメロンが人の背丈ほどに幾山も積まれ、多くの皆さんはそれらを5箱、10箱と買われています。価格は昨年とほぼ同額のようで、詰められている大きさと個数の違いこそあるものの、一箱3,500円前後の価格帯です。

今日の私たちの目的はもちろんメロン。その中でも、生育途中で傷がついたり、形が悪くなったりして市場に流通することができなくなった、いわゆる「B品」を狙っています。しかし到着時には、残念なことにお目当ての「B品メロン」の山はありませんでした。

他の野菜などの買い物をしながら待つこと約一時間。
直売所前面を通る国道51号線から、一台の軽トラックが入ってきました。その荷台には、バスケットに入った「それらしき」メロンが積まれているのが見えました。

メロン到着

トラックが売り場に到着し、運転をしてきた生産者と思われるご婦人が車から降りるとすぐさまこの状態。荷台から降ろして販売所に並べる前にお客さんがトラックを取り囲み、皆さん我先に荷台に手を伸ばします。「B品」と言いましても、どこに傷があるのか、どこの形が悪いのか、指摘され言われるまでは判断できないものばかりです。価格は「A品」のおおよそ半値から30%ほど。自宅で食するのはこれで十分過ぎます。

15分で完売

そして15分も過ぎればこの状態、ほぼ完売です。消費者にとって「これは安い」という最大の購買意欲を見せつけられました。いくら「B品」とは言え、同じ商売人として私にはこの経験がありません。安かったという思いの前にうらやましさが先に立ちます。

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